2010.07.06 Tuesday
希望すれば、貴金属と交換できるETFが上場。
ETFとは、個別株式と同じようにリアルタイムで取引ができる投資信託のこと。
今回上場したETFは、「金の果実」シリーズといわれる4本の投資信託で、それぞれ金、プラチナ、銀、パラジウムの4つの貴金属を投資先としています。
ふつう、投資信託といえば、その投資先は「株」や「債券」である場合がほとんどです。
投資家からたくさんのお金を集め、まとまったお金を使って、いろんな種類の株や債券に分散投資をします。
ただ、株式や債券など、いわゆる有価証券は、「お金」と同じで常に信用リスクにさらされています。
つまり、万が一発行体が破綻すると、持っているものが「紙くず」になる恐れがあるのです。
もちろん、ふつうの投資信託は、万が一、一部がそうなっても大丈夫なのように、たくさんの銘柄に分散投資をしているのですが・・・。
リーマンショック以降、経済危機、金融危機が世界に広がりました。そして、ようやくおさまるかと思った矢先に、ギリシャ危機が起こりました。ギリシャが自国の財政状況を正直に申告してなかったために、ギリシャのみならず、ギリシャの国債を持っていた他国までも信用不安が広がったのです。
このような経済・金融情勢の中で、投資家は何を信じて何に投資をしていいかわからない状況になっています。
そんな中、金などの貴金属に人気が集まっています。
その理由は、貴金属には「破綻」がないから。
つまり、「信用リスク」に関していうと、リスクがゼロ。
貴金属そのものに価値があるからです。
今回のETFは、そんな中で上場し、取引が始りました。
主な特徴は、まず、初めて国内で作った貴金属のEFTであるということ。
金やプラチナ、銀、パラジウムは国内で保管されており、購入したETFを貴金属の現物に交換することができます(交換できる単位には制限がありますが)。
また、価格が、日本で馴染みのある「グラム・円」単位で表示されます。金であれば、1グラムあたりの金額で表されます。
実は、これまでも同じようなETFは昨年8月にも東京証券取引所に上場されていました。
しかし、それは外国で作られたETFで、貴金属も海外で保管されていたため、現物と交換することができませんでした。
もちろん、東京証券取引所での取引は「円」ですが、グラム単位での価格表示ではないのです。
かつて、「東京証券取引所」というと、個別の企業の株取引を行う場所でしたが、最近は変化してきています。
これまで、株式は東京証券取引所、投資信託は証券会社や銀行、商品ファンドは専用に取り扱っている会社、金などの貴金属はそれ専門の会社・・・
というように、投資商品によって購入する会社や市場が異なっていました。
今や、株式だけでなく、投資信託も、貴金属も、商品も、東京証券取引所で取引ができるようになっています。
ひとつの市場で、さまざまな金融商品の取引が可能になり、分散投資の選択肢が広がります。
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